固定IPアドレスについて

お客様のホームページを修正する場合、当社管理サーバーであれば問題なく作業できますが、お客様管理サーバーの場合は特定のIPアドレスでしかFTP接続を受け付けない場合があります。
セキュリティー強化のために、不特定多数から接続できないようにしているわけです。

そのようなケースもあるため、当社ではプロバイダのオプションでIPアドレスしており、当社事務所からそこに接続する場合は、そのIPアドレスをお客様からは解放してもらい、ホームページにFTP接続して、あるいはCMSの管理画面に入って作業できるようにしています。

コロナ禍でリモートワークが始まると・・

コロナ禍の初期の頃は当社もテレワークを行っていました。ちなみに今でも、社員全員がいつでもテレワークができるように毎週金曜日は、全員テレワークデイにしています。
（コロナだけでなく、本人やお子さんが感染症にかかった場合など、いつでもテレワークに切り替えられるので、週一で慣れているといいものです）

テレワークの場合、もちろんスタッフは会社の環境にいないので、固定IPでそのお客様のところに接続するということはできません。
これまでは、リモートソフトで一度会社のネットワークのパソコンに繋いで、その会社のパソコン経由でお客様のサイトに接続する方法をとっていました。

しかし、ここ最近、そのリモートソフトを無料で使うには3分以内と制限がかかってしまったのです。
しょっちゅう接続することもないですし、あらかじめ作成していたものをアップするだけなので、3分で出来ないこともないですが、生産性はあきらかに悪いです。

困ったな・・。
リモートソフトを有料に切り替えるかどうかと悩んでいたところに、画期的な固定IPサービスを見つけました。

通常であれば、インターネットプロバイダのオプションサービスで、固定IPにするのですが、このサービスを提供しているところは、どこのプロバイダでも提供しているわけではありません。最速のインターネット接続「光クロス」の場合は、更に固定IPサービス提供しているところは限られます。

これから紹介する固定IPサービスならば費用も安い。
かつ、パソコンのソフトでバーチャル的に固定IPにするので、テレワークでも、どこからでも固定IP接続できます。
これは画期的。

「どこでもIP」というサービス

「どこでもIP」とは、フリービット株式会社が提供しているサービスで、ユーザーの「契約プロバイダ／通信環境」に依存しない、どこにでも持ち出し出来る固定IPv4アドレスサービスです。（法人のみのサービス）

https://biz.freebit.com/dokoip/

設定や接続はアプリから簡単に「WIRE GUARD」アプリを起動し、設定ファイルを読み込むだけの簡単設定で、固定IPアドレスから発信できます。
このWIRE GUARDとは、オープンソースの VPN プロトコル / ソフトウェアです。これを利用して、ソフト的に固定IPアドレスにできるのです。

なので、会社のネットワーク環境でなくても、自宅でも、出張先からでも、使えるので本当に便利。

しかも安い。
初期費用は0円。
1IP 月額500円（税別）

試してみた

とりあえず1アカウントを申請してお試しで使ってみました。
申し込みしてから、すぐに開設するわけではなく、3〜5日後にパスワード発行のメールがきます。
そこから管理画面にログインし、クレジットカードを登録し、WIRE GUARDアプリをダウンロードして設定し、使えるようになります。

WIRE GUARDアプリを起動しているパソコンが、あらかじめ取得した固定IPアドレスとなります。
WIRE GUARDアプリを起動していなければ、普通に割り振られたIPアドレスになります。

お試しだったので、複数のパソコンで同じ設定を使う場合に、問題なく使用できるかを試したかったのですが、WIRE GUARDアプリを重複して起動していなければ、問題はありませんでした。

これまで、社外からリモートソフトで社内パソコンに接続してから、そのパソコン経由でお客様のサーバーにアクセスすることと比べたら、とっても楽です。
WIRE GUARDアプリを起動すれば、普通に固定IPアドレスで接続できますからね。
無駄なステップを踏まなくてもいいですし、社内にあるリモートソフトのホストとなっているパソコンのスペックや、入っているソフトに依存することもなくなりました。

これは、かなり便利なサービスです。とてもありがたい。

もう少し試してみて、全く問題なく使えるようならば会社の固定IPサービスオプションを解約してもよいかもしれません。

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