新潟 ホームページ制作「ZANMAI株式会社」 a-blog cms実装の定額制ホームページ制作プラン「サブスクWeb」

スキルブログ

Webサイトは生成AIでどう変わっていくのでしょうか。

そもそもWebサイトの役割は「問題解決ツール」と言われています。(キノトロープの生田社長いわく)
ユーザーが何か問題解決するために、検索エンジンでキーワードを入れて検索。そして検索結果からいくつかのWebサイトを閲覧し、問題を解決できる記事を読むという流れです。
よって企業側は、ユーザーの問題を解決できるコンテンツを用意しておくことが求められます。

それが生成AIの登場で、その流れは変わってくることでしょう。

Googleは、人工知能(AI)が検索結果の概要を生成して表示する検索の機能「AI Overviews」を提供しはじめています。これは、検索クエリ(検索ワード)に対してネット上で見つかった情報を要約することで、テキストによる回答を生成しする仕組みです。

ユーザーが問題を持って検索エンジンでキーワードを入れると、これまではそれを解決するようなWebサイトの一覧を表示していましたが、「AI Overviews」は、検索結果の前にその問題を解決しそうな記事を要約して表示してくれます。
(誤った回答を生成する問題が発生し、Googleは対応に追われているようですが。2024年6月現在)

ユーザーとしては、その要約を読んで解決するのであれば、わざわざそれぞれのWebサイトを見にいかなくてもよくなります。
つまり、Webサイトが閲覧される回数や時間は、これまでよりも少なくなります。

ただ「AI Overviews」は、ネット上にあるWebサイトの記事の中から、回答する記事を見つけて要約するため、もしWebサイトが全て無くなったら「AI Overviews」は機能しなくなります。
よって、Webサイトが不要になることは、すぐにはないでしょう。

Webサイトに求められるのは、正しい記事、そして「AI Overviews」に拾ってもらえやすい文章構造にしておくことです。

Webサイトの制作自体は、どう変わってくるのだろうか?

当社はWebサイトを制作している会社です。Webサイトのキャッチコピーや、ページ内のコンテンツ作成でチャットGPTを利用することはありますが、Webサイトそのものを生成AIで作成するまでは至っていません。

しかし、今後はどうでしょうか?
予測されることは、Webサイトリニューアルを提案してくれる生成AIサービスの登場です。

その生成AIサービスに、現在のWebサイトのURLを入力し「リニューアル案の作成」のボタンをクリックすると、いくつかのリニューアルデザイン案を作成してくれる。かつ、デザインだけでなく、このWebサイトの目的や最終目的などを入力すると、最も適切な構成にリニューアルしてくれる。
今のWebサイトのほとんどはCMSが搭載されていますので、このサービスではCMSをどれにするか選べるオプションもついている。
そして、それを実際に採用するとなった場合に費用がかかるといったサービスが出てくるのではないでしょうか。

こうなってしまったら、私たちの出番が無くなってしまいそうですが、ここで生成されたものを実際に運用していくとなると、それなりのカスタマイズや調整が必要でしょうから、デザインや構成の方向性はAIに任せてしまい、その後は人間が細かな調整をして運用するという作業分担になるのかもしれません。

もしくは、更にその上を行くようなAIであれば、ユーザーが見ている記事や問い合わせなどを自動でAIが分析し、記事の変更やデザインレイアウト変更などもAIが自動的に行ってくれるCMSが出てくるかもしれません。
そうなってきたら、それの導入支援や日々のオペレーターが仕事になるでしょうね。

生成AIは急激な発展をとげる

生成AIの技術向上は目覚ましい限りです。ChatGPTは2022年11月の発表直後から話題を集め、登場から2カ月で利用者が1億人を越えるなど大きな話題となり、2024年には企業や行政でも積極的に導入されています。
テレビCMを見ても、これまでは芸能人が登場しているのが当たり前でしたが、伊藤園は「お~いお茶 カテキン緑茶」シリーズのテレビCMで生成AI(人工知能)が作成したタレントを起用しています。
AIタレントなら、絶対に不祥事は起こさないので企業にとってもリスクはありません。

アップルも最新iPhoneにAIを搭載すると発表していますし、ヤマダ電機も店内でのお客様対応をAI搭載のロボットにしていくことを目指し、ベンチャー企業とその開発を進めています。
そう考えると、これまで専門的な知識が必要な職種は、人間が一生懸命に勉強し、資格をとってその職に就くような流れでしたが、このような職種ほどAIロボットに任せた方がよくなります。
しかも、人と対話もできるようなAIロボットであれば、人間が専門的な知識を覚えておく必要はなく、決定権のみ人間がすることになることでしょう。

人間の脳の役割

そのそも人間も動物です。動物にとって大事なことは死なないこと。身を守ること。そのために動物は進化してきました。
ゾウであれば鼻を伸ばし、鼻で物をつかめるように進化。キリンは首を長くして、高い木の葉を食べれるように進化。チーターは足を早くして、獲物を捕獲できるように進化。

では、人間はどう進化したのでしょうか?
何を大きくしたのでしょう?

人間は、過去の経験を蓄積し、そこから未来を予測することで危険を回避し、生き延びるようになりました。つまり脳を大きくする進化をとげたのです。

人類誕生は30万年前くらいと言われています。
そして日本人が言葉を持ち始めたのは、弥生時代のころと言われていますので、言葉を持ってからまだたった2,000年しか経っていません。

言葉という道具がなければ、今のような発展はなかったでしょう。

脳の役割は、過去の経験を蓄積し、そこから未来を予測することで危険を回避することから、言語を獲得したことで何かを創作できる役割に変化しているのです。
そして生成AIも、もうこの役割が出来るようになってきました。

生成AIに、過去の膨大な記録からの処理を任すことにしたら、あと人間がすることは「平和」な世の中を真剣に考えることではないでしょうか。

最後に

話を元に戻すと、生成AIでWebサイトが変わっていくのは間違いないですが、その先はどうなっていくのだろうか?

企業は、常に新しいモノやサービスを生み出していきます。そしてそれを多くの人にも知ってもらいたい。
これまでのWebサイトは、その一端を担っていました。
これからはどうなるのでしょう。

私もまだ想像がつきません。
ただ、常にアンテナをはって、先読みできるようにしていきたいと思います。